ヤマノイモ

山の芋

単子葉、 ヤマノイモ科、 ヤマノイモ属、つる性、多年草。 用語説明
花期:夏 7月〜8月
別名:ジネンジョ
根茎が細長くて地中深くのび、長さ1メートルぐらいになる。 茎が他のものにまきつく。 葉は長さ5〜10センチの三角状披針形で、先はとがり、基部は心形となり、対生する。
雌雄異株で、花序は総状であり、雄花序は葉腋から直立して白い花を多数つけ、 雌花序は葉腋から垂れ下がり、白い花をまばらにつける。 花が小さくて花弁はよく見えない。
朔果は丸く、半円形の翼が3枚ある。
葉腋に珠芽(ムカゴ)がつくことがある。 根茎もムカゴも食べることができる。
(根茎は、毎年古いものの養分を吸収して新しい根茎を作る形をとり、 1メートルぐらいのものができるようになるには4〜5年かかるそうである。)

識別点: ヤマノイモナガイモオニドコロヒメドコロカエデドコロ
 ナガイモ:葉は対生し細長い厚手の三角状で基部が張り出し、花は白色、雄花序直立、ムカゴがつき、刮ハに半円形の3翼、茎や葉柄が紫色。
 ヤマノイモ:葉は対生し細長い三角状で、花は白色、雄花序直立、ムカゴがつき、刮ハに半円形の3翼。
 オニドコロ:葉は互生して丸みがあり、花は淡黄色、雄花序直立、ムカゴつかず、刮ハに長円形の3翼。
 ヒメドコロ:葉は互生し細長い三角状、花は淡黄色、雄花序下垂、ムカゴつかず、刮ハに半円形の3翼。
 カエデドコロ:葉は互生し掌状に裂け、花は黄色、雄花序下垂、ムカゴつかず、刮ハに半円形の3翼。
 タチドコロ:茎は直立後につる状となり、葉は三角状倒卵形、花は黄緑色、雄花序直立、ムカゴつかず、刮ハに半円形の3翼。

(2008/10/28)


葉腋にむかごがつく。


葉は三角状披針形で、つるでからむ。


雄花序は葉腋から立ち上がる。(2011/8/6)




雄花は丸い。 (2016/7/27)


雌花(左側)には果実のこどもが付いている。(2011/8/7)


花粉を出している雄花(白色)と出し終わった雄花(灰褐色)。 (2018/9/19)


(2016/7/27)


花後の雄花。 (2015/9/29)


3稜のある果実がぶら下がる。細長いのは雌花。Photo by H. O. (2009/8/28)


果実。(2015/9/20)


子房の膨らんだ雌花。(2015/9/20)


翼のある平たい種子ができる。Photo by H. O. (1998/12/25)


葉は黄葉する。


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