ウスバサイシン
薄葉細辛
双子葉、離弁花、
ウマノスズグサ科、
カンアオイ属、夏緑、多年草。
用語説明
花期:春 3月〜5月
高さ:10〜20センチ
渓流沿いや林下などに生える。
全体に精油があり、根には強い芳香があり、噛むと辛い。
太い根茎から細くて長い根が多数出る。
(細い根が辛いので細辛という。)
茎は地を這い、その先から長い柄のある葉を2枚出す。
葉は長さ5〜8センチの円心形で薄く、先がとがり、
葉脈に毛がある。
2本の葉柄の間から出る短い花柄の先に、
直径約1.5センチで淡褐色〜紫褐色の花をつける。
萼筒は偏球形で外側に縦筋があり、
縁に3角状広卵形の裂片が3個平開する。
花弁は退化していて見えない。
花が終わってしばらくすると花が崩れて、
米粒に白い種枕がついたような形の(種枕つき)種子が現れる。
種枕はアリが好むのでそれを運んでゆくが、
種枕以外の本当の種子の部分は捨てられる。
捨てられた種子からはすぐには芽が出ず、
地中で胚が肥大してから発芽する。
根が生薬として利用できるようになるには、5年ぐらいかかる。
ヒメギフチョウの食草となっている。
近縁種に
ウスゲサイシン
と呼ばれる植物もある。ウスバサイシンの変種らしく、
薄い毛があるのではないかと思われるが、区別は定かでない。
2本の葉柄の間から短い花柄が出て、壺形の花が咲く。
(2017/3/30)
花は淡褐色〜紫褐色。
(2017/3/30)
紫褐色で縦縞のある壺のような蕾が葉と葉の間から出てくる。
(2017/3/30)
葉は先の尖った円心形。葉身が薄いので、葉に多少の凹凸ができる。
(2017/3/30)
花には縦筋がある。
(2017/3/30)
花冠は3裂する。
(2017/3/30)
葉は根生し、葉柄が長い。
(2017/5/19)
日に当たると葉は緑色になる。
(2017/5/19)
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