センブリ
千振
双子葉、合弁花、
リンドウ科 、
センブリ属、2年草。
用語説明
花期:夏〜秋 8月〜11月
高さ:10〜20センチ
別名:トウヤク(当薬)
日当たりが良くて湿り気も少しある所に生える。
根は黄褐色であり、
茎は四角柱で、根元で枝分かれして直立し、
淡紫色を帯びることが多い。
発芽した年には、
先が尖り気味の楕円形の葉をロゼット状に広げて越冬し、
翌年に茎が伸びる。
茎葉は長さ1.5〜3.5センチの線形で、縁が外側にそり、
紫緑色を帯びることが多く、対生する。
枝先や葉腋に紫色の筋のある白い花を数個つけ、
花冠は5深裂し、離弁花のように見える。
裂片の長さは約1.5センチある。
花冠の裂片の基部に蜜腺溝があり、そのまわりに細毛がある。
萼片は5枚、雄しべは5本ある。
果実は紡錘形の刮ハで、先が2裂する。
黄褐色の小さい種子を多数含む。
花期に全草を干して、消化器用の民間薬として使われることがある。
根も茎も葉も花もきわめて苦い。
(胃腸などの症状を抑えるためのもので、
常用してはいけないそうである。)
近縁の
ムラサキセンブリ
は、丈が高く、花は淡紫色で、
苦みが薄い点などの違いがあり、薬効が劣る。
(2017/10/31)
白い花冠は5深裂する。(2017/10/31)
花冠の裂片に紫色の筋がある。雄しべは5本ある。
(2017/10/31)
裂片の基部ごとに(黄緑色の)蜜腺溝が2個ずつある。
(2017/10/31)
花柱は黄緑色の棒状で、先が白い。
(2017/10/31)
葉は線状で、中心線がへこむ。
(2017/10/31)
茎は根元で枝分かれして直立する。
(2017/10/31)
茎の上部で分枝する。
(2017/10/31)
双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る