アオイスミレ

葵菫

双子葉、離弁花、 スミレ科、 スミレ属、常緑、多年草。 用語説明
花期:春 3月〜4月
高さ:5〜15センチ

特徴要約(他のスミレとの比較については スミレ科一覧参照):
   地上茎:有、花色:白紫色、葉:円心形、距:太く上向き、托葉:広線形、花柱:鉤下向き。

地上茎があり、匐枝がある。 他のスミレに先駆けて早春に咲く。
花期の葉は直径約2センチの円心形で、毛がある。 托葉は広線形で、縁に長い腺毛がある。
立ち上がった花柄が下向きにまがり、 白に近い淡紫色の花をつける。 花弁は長さ1〜1.3センチで青紫の筋のような紋があり、 距は長さ3〜4.5ミリで太くて上を向き、 花柱の先がかぎ状に下向きに曲がる。 萼の付属体に王冠のような切れ目はない。 5弁のうち脇の2枚が前に突き出る。 花は葉に乗るように咲き、花弁が波打つ。
花後に直径5〜8センチの丸い大きい葉を互生させ、 匐枝を出して新しい株を作る。
刮ハは球形で毛深く、果柄が曲がるので地上に接する。 (閉鎖花では地上に転がる。) 刮ハは3裂するが、種を飛ばさない。 種子は長さ約2ミリで、 長さ約1ミリのゼリー状のエライオソーム(蟻誘引物質)をつけている。
タチツボスミレ に似ているが、毛が多く、托葉が全縁で、匐枝があり、 花柱がまがり、花弁が波打つ点などが異なる。



立ち上がった花茎が下向きに曲がって花をつり下げる。 (2016/3/16)


花弁に青紫色の筋状の紋がある。(2017/3/10)


距はふとくて凹凸があり、先が上を向く。葯はオレンジ色。(2014/3/16)


側弁が前に突き出す。 (2017/3/10)


花柱の先が鉤状に下向きに曲がる。 (2009/3/15)


托葉は広線形で、それには縁に細長い腺毛がある。 (2009/3/25)


葉は葵の葉のように丸くて毛がある。


葉の基部は深く湾入する。 (2017/6/6)


葉は根生する。 (2017/4/15)


葉は左右から巻かれるようにして出てくる。 (2009/3/25)


(2016/5/5)


萼の上の付属体は王冠のようには切れ込まない。(2014/3/16)


夏の葉は直径5〜8センチと大きい。 (2018/6/19)


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