ニンジンボク
人参木
双子葉、合弁花、
クマツヅラ科、
ハマゴウ属、落葉、低木。
用語説明
花期:夏 7月〜8月
高さ:1〜3メートル
暑さ、寒さに強いが過湿には弱い。
樹皮は灰褐色で縦の裂け目がある。
掌状複葉が対生し、小葉は先の尖った広被針形で3〜5枚あり、
粗い鋸歯がある。
頂小葉は、長さ5〜12センチで、他の小葉より長い。
裏には短毛が散生する。
他の花が少なくなる夏に、
枝先や上部葉腋から出る円錐花序に、唇形で小さい淡紫色の
花を多数つける。上唇は2裂し、下唇は3裂してその中央裂片が目立って大きい。
小さい倒卵形の核果が黒く熟す。
類似した
セイヨウニンジンボク
は、掌状複葉の小葉が全縁で、5〜7枚と数の多い点などが異なる。
タイワンニンジンボクは、小葉の鋸歯が低いか全縁であり、
葉裏に灰色の伏毛が密生するなどの違いがある。
生薬として使われる。
花は小さくて、枝先や葉腋から出る円錐花序に咲く。(2015/7/2)
(2018/6/19)
花は葉腋に数個ずつ咲く。
(2023/6/4)
(2017/6/6)
花は唇形。(2018/6/19)
咲き始めの花では雄しべが曲がっている。(2021/10/24)
上唇は2裂し、下唇は3裂する。下唇の中央裂片は目立って大きく、白毛がのびている。
雌しべは1本、雄しべは4本あり、葯は濃紫色である。
(2023/6/4)
花は淡紫色。雌しべが白くて曲がっている。(2017/9/21)
(2017/9/21)
果実は倒卵形の小さい核果で、未熟のときは黄褐色だが、熟すと黒くなる。
(2016/10/20)
この写真では、果実の成長過程がわかる。(2021/10/24)
果実の表面にはつぶつぶがある。 (2016/10/20)
種子は鈍頭の楕円形で、基部が尖る。
(2019/11/17)
掌状複葉が対生し、小葉は広被針形で先がとがる。(2016/10/20)
小葉には大きな鋸歯がある。
(2016/9/28)
小葉に鋸歯がほとんどない個体もある。(2017/9/21)
この個体も小葉に鋸歯がほとんどない。(2021/10/24)
若葉。(2015/5/6)
樹皮は灰褐色で縦の裂け目がある。
タイワンニンジンボク。小葉の鋸歯は低いか全縁。
(2018/9/22)
タイワンニンジンボク。未熟な果実は淡褐色。
(2018/9/28)
タイワンニンジンボク。樹皮は褐色で縦の裂け目がある。
(2018/9/28)
双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る