コウヤボウキ

高野箒

双子葉、合弁花、 キク科、 コウヤボウキ属、花は筒状花のみ、落葉、低木。 用語説明
花期:秋 9月〜10月
高さ:50〜100センチ
草のように見えるが落葉低木で、 根本から多数の細い枝を出し、木質化する。
本年枝には長さ2〜5センチの卵形で伏毛のある葉が互生し、 2年枝には先の尖った楕円形の葉が束生する。 いずれの葉にも浅い鋸歯がまばらにある。
秋に本年枝の先に白い筒状花が集まった花を1つずつつける。 各筒状花の花冠は5裂し、裂片は細長くて先が反り返る。
そう果は長さ約6ミリの棒状で、赤褐色の冠毛が密生する。
茎に弾力があって箒として使われる。
ナガバノコウヤボウキ は、葉に毛がない点などが異なる。

各々の筒状花の花冠は5裂し、裂片はリボン状に細長くて先が反り返る。(2015/10/19)


葉や枝に毛がある。本年枝には卵形の葉が互生する。


5裂した花冠裂片は白い。雄しべは筒状で中に雌しべを含んでいる。
右側で斜上にのびているのは開花前の雄しべで、中に雌しべを含んでいる。
右側で横向きにのびている雄しべでは、中の雌しべが花粉を押し出している。
下向きにのびている筒状花には、花粉の押し出しを終えて先が2裂した雌しべを 出しているものがある。
(2021/11/3)


蕾は長楕円形。総苞片は瓦重ね状に並ぶ。 (2018/10/16)


総苞は円柱状。(2017/10/31)


果実に冠毛が密生する。 (2018/1/10)


花後も総苞が乾燥した花のようになって残る。(2016/3/3)


株立ちする。2年枝には楕円形の葉が束生する。


束生する葉。 (2016/5/5)


ナガバノコウヤボウキ。葉は無毛。


双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る