カミヤツデ

紙八手

双子葉、離弁花、 ウコギ科、 ヤツデ属、落葉(暖地では常緑)、低木。 用語説明
花期:秋〜冬 11月〜12月
高さ:2〜6メートル
別名:ツウダツボク(通脱木)
外観は ヤツデ に似ており、葉はそれより大きいけれど、薄い。
地下茎で群落を作るが、種でも広まる。 幹は直立し、あまり分枝しない。
葉は枝先に集まって互生し、直径70センチぐらいで、 掌状に7〜12裂し、裂片はさらに2中裂する。 縁に浅い鋸歯があり、葉裏は星状毛が密生していて白い。 葉柄は20〜50センチと長く、淡褐色の粉状の毛がある。 葉芽なども淡褐色の粉状の毛で覆われる。
淡黄白色の4弁花が丸く集まった散形花序ができ、 それが円錐状に多数集まった複合花序が枝先につく。
直径約4ミリの丸い液果が暗赤紫色に熟す。 果実は淡褐色の毛のある萼(?)で半ば覆われている。
茎に白くて太い髄があり、 それを乾燥させて作った円柱を転がしながら、 短冊状に薄くそいでいったものを通草紙(つうそうし)と言い、 造花などを作るのに使われた。
中国南部、台湾原産。

(2018/10/16)


幹は直立し、あまり分枝しない。(都立薬用植物園にて) (2021/10/3)


葉は直径約70センチあり、ヤツデより大きいが薄い。 (2018/10/16)


葉裏は星状毛があって白緑色。(2022/10/20)


芽や葉柄などが淡褐色の粉状の毛で覆われている。 (2022/10/20)


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