ヤツデ
八手
双子葉、離弁花、
ウコギ科、
ヤツデ属、常緑、低木。
用語説明
花期:秋 10月〜11月
高さ:2.5メートルぐらい
別名:テングノハウチワ
日当たりの良くない所でも育つ。
茎は基部から数本まとまって出て、あまり分枝せず、
髄は白い。
樹皮は灰褐色で、多数の葉痕がある。
葉は直径20〜40センチと大きく、
柄が長くて掌状に7〜9裂し、濃緑色で厚くて光沢があり、
枝先に集まって互生する。新芽は褐色の毛で覆われている。
晩秋に枝先に新葉とともに円錐花序を出し、
多数の小花が散形状に丸く集まった集合花を円錐状につける。
小花は白くて、花弁5枚、雄しべ5本、花柱5本ある。
ヤツデの花には、雄花の時期と雌花の時期がある。
各々の散形状集合花は、最初は雄性期で雄しべがのびて蜜と花粉を出し、
花弁と雄しべが落ちてから雌性期に移行して花柱を出し、
雌しべが成熟すると蜜を出して虫を呼び、
受粉すると果実ができる。
このようにして、自花受粉を防ぐ。
花期の終わり頃咲く散形状集合花では、雄性期のあと、
雌性期に移行しないで小花が枯れてしまう。
果実は偏球形の液果が散形状に丸く集まったもので、
翌年の5月〜6月に熟し、先端部分を淡い色に残して残りは黒くなり、
2色の果実となる。
扁平な楕円形の種子を含む。
有毒植物。
(2016/10/27)
球状の散形花序が円錐状につく。
各散形花序ごとに小さな苞(小苞)がある。(2022/11/2)
蕾。小苞はもう大部分落ちている。
大きな掌状複葉が枝先につき、葉身は厚くてつやがある。
雄性期の花は5弁で白い。雄しべが5本ずつ出ている。(2016/10/27)
雌性期になると花弁と雄しべがなくなって果実ができはじめ、花柱が5本出る。(2016/1/10)
花柄の先が褐色のは、雌花になれずに枯れた雄花。(2012/1/15)
偏球形の液果が黒紫色に熟す。先に花柱が残っている。受粉できなくて落ちた未熟果もある。
球状に集まった果実がさらに円錐状に集まる。
掌状複葉がらせん状に互生し、葉柄は長い。(2015/2/21)
若葉。(2015/5/6)
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