フヨウ
芙蓉
双子葉、離弁花、
アオイ科、
フヨウ属、落葉、低木。
用語説明
花期:夏〜秋 7月〜10月
高さ:1〜4メートル
根際から分枝して株立ち状となる。
樹皮は白みをおび、滑らかである。
葉は互生し、長さ10〜20センチの大きな5角形状で柔らかく、
上部は熊の掌状に浅く3〜7裂してとがり、
基部はハート形で、長さ5〜12センチの長い葉柄につながる。
花は枝の上部の葉腋から出る散房花序につき、
淡紅色か白で直径10〜14センチと大きい。
5枚の萼片の基部に細い副萼片が合計10本ある。
花弁は倒卵形で5枚あり、回旋して重なり合う。
朝開いて夕方しぼむ1日花であるが、蕾がたくさん作られ、
長期間次々と咲く。
果実は球形の刮ハで長毛に覆われ、熟すと5つに割れて、
長い毛が多数生えた腎臓形の種子を散らす。
八重咲きのものに
スイフヨウ
があり、朝開花したときは白いが
午後にはしぼんで赤くなる。
九州南部から沖縄方面に生育するサキシマフヨウ(先島芙蓉)は、
10月〜12月に花が咲く。
一重咲き
葉は5角形状で、掌状に浅く裂け、葉柄が長い。
刮ハには毛があり、5裂すると毛のある種子が現れる。(2015/12/5)
(2015/12/5)
サキシマフヨウは秋に花が咲く。(2016/10/20)
サキシマフヨウ。花は散房状に咲く。細い副萼片が10本ある。
(2022/10/20)
果実は偏球形で、萼は5裂している。
(2019/11/29)
サキシマフヨウ。雄しべと雌しべの合着した蕊柱が伸びている。(2016/10/20)
サキシマフヨウ。蕊柱の先は5裂する。
(2019/11/29)
樹皮は灰褐色で、ほぼ平滑。
(2019/11/29)
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