ヤツガシラ

八つ頭、八頭

単子葉、 サトイモ科、 サトイモ属、夏緑、多年草。 用語説明
花期:夏 8月
高さ:1.5メートルぐらい
サトイモ の変種で、親芋が大きくならないうちに小芋が成長を始めるので、 親芋と小芋が合体して不整形な大きな芋となる。 したがって、ヤツガシラの芋はサトイモの芋より緻密で大きい。 また、赤みを帯びた葉柄が密に叢生する。
葉は古葉柄に新葉柄が挟まれる形で束生し、 葉柄(葉軸)は肉質で1メートル以上にのびる。
葉身は三角状楕円形の盾状で少し切れ込みがあり、 最も幅広のあたりに葉柄が 傘の柄のようにつく。葉の表面は水をはじく。
稀に長さ30センチぐらいの花径が出て、 黄色い仏炎苞をもつ花が咲くことがある。
種芋を4月〜5月に植えて秋に収穫する。 茎の地下部分(塊茎)を食用とするだけでなく、 葉柄も葉軸(ズイキ)として食用になる。
水田の土のような重粘な土と日当たりのよい所を好み、 耐湿性はあるが乾燥には弱い。連作を嫌う。
インドや東南アジアが原産地と言われる。



背丈ぐらいに大きくなる。茎の赤いのがヤツガシラで緑のがサトイモ。


茎(葉柄)もズイキとして食べる。茎の赤いのがヤツガシラで緑のがサトイモ。


1つの株から多数の葉が根生する。 (2016/8/12)




ヤツガシラの芋。小芋は少なくて、親芋は茎がいくつも出ていて大きい。


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