オニスゲ

鬼菅

単子葉、 カヤツリグサ科、 スゲ属、多年草。 用語説明
花期:春〜夏 5月〜7月
高さ:20〜50センチ
別名:ミクリスゲ(実栗菅)
湿地に地中の匐枝をのばしてふえ、群生する。 茎は3稜形で直立する。
葉は幅4〜8ミリの線形で互生し、基部は葉鞘となる。
茎先に、雄性で長い柄があって、 長さ2〜3センチの棒状の頂小穂1つと、 雌性で長さ1.5〜2センチの楕円形の側小穂が2つつく。 側小穂には、 長さ約1センチで棘状突起のある太い果胞がびっしり並ぶが、 突起は触っても痛くない。 突起の先から白い柱頭が3本出る。 淡緑色の鱗片があるが、果胞が大きくなるとその基部に隠れてしまう。 側小穂には柄がほとんどなく、その基部から葉状の苞が出る。
種子は水に浮いて広がる。
小穂が ミクリ の実のような形なので、ミクリスゲとも呼ばれる。

(2017/6/3)


棒状の頂小穂は雄性。(2016/5/7)


各果胞から柱頭が3本出る。(2016/5/7)


(2017/6/3)


熟した果実。(2017/7/29)


葉にへこみがあって、断面がへしゃげたM字形となる。 (2017/6/24)


(2017/7/29)


叢生する。 (2016/5/7)


単子葉植物へ戻る
双子葉植物も見る
総目次へ戻る