ムサシアブミ
武蔵鐙
単子葉、
サトイモ科、
テンナンショウ属、夏緑、多年草。
用語説明
花期:春 3月〜5月
高さ:15〜30センチ
芋状の根茎があり、海岸に近い林内のやや湿った場所などに生える。
葉は短い間隔で2枚出て、各々が3出複葉で、3つの卵形の小葉をもつ。
小葉は長さ40センチぐらいに大きくなることもある。
葉の展開と同時に、2つの葉柄の間から花茎を出し、
その先に昔の鐙(あぶみ)の形をした仏炎苞がつき、
円柱形の肉穂花序がその中に含まれている。
仏炎苞は暗紫色〜緑色で、隆起する白い筋があり、
筒部分の長さは4〜7センチで、
先が内側に巻き込まれて鐙のような形となる。
雌雄異株で、株が小さい時や栄養状態の良くない年は雄株となり、
栄養状態がよい年は雌株となるというように、
年によって雌雄が入れ替わる。
花後に肉穂には、トウモロコシ状に緑色の液果が密集してつき、
晩秋に赤く熟す。
有毒であるが天南星という生薬として使われる。
(2010/4/24)
花。(2017/4/25)
(2015/5/1)
大きな3出複葉が2枚出る。(2016/4/15)
3出複葉の小花は先が細長くとがった大きな卵形。
花は絵巻物に描かれた鐙を上下逆にした形。
出芽。(2016/3/16)
いろいろの生育段階の株。(2017/4/13)
大きく成長した葉。
そばの
ドクダミ
の葉は長さ5センチあまりなので、それに比べて巨大であることがわかる。
(2017/4/25)
短いトウモロコシのような、大きな果実ができる。(2015/7/2)
未熟な果実では、粒の大きさが不揃いなことがある。
(2017/10/26)
果実は熟すと赤くなる。
(2017/11/6)
赤熟して落ちた種。(2015/10/28)
芽、蕾、花、前年の果実。(2017/3/30)
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