ミミガタテンナンショウ
耳形天南星
単子葉、
サトイモ科、
テンナンショウ属、夏緑、多年草。
用語説明
花期:春 4月〜5月
高さ:40〜80センチ
根茎があり、山地の明るい林内などに生える。
葉は鳥足状複葉で、2枚だけ互生状に出る。
その小葉は尖った長楕円形で7〜11枚ある。
小葉の中肋部に白斑があるが、それのないものもある。
雌雄異株であるが、栄養状態が良いと雄株が雌株に変わったりする。
葉の展開と同時に、2つの葉柄の間から花茎を出し、
その先に上方がかぶさるように曲がった仏炎苞を持つ花をつけ、
その中に円柱形の肉穂花序が含まれており、
上部に棒状の付属体がある。
仏炎苞は暗紫色で、白い筋のあるものが多く、
開口部の左右の基部に耳状の張り出しがある。
肉穂花序においては、雄花は雄しべのみ、
雌花は子房のみとなっている。
雌株の肉穂に緑色の丸い雌花(子房)がトウモロコシ状に並び、
それが上から順々に赤くて丸い液果に変ってゆく。
花後には葉柄がのびて、葉が花径より高くなる。
天南星という薬として使われる。
有毒植物。
マムシグサ
とよく似ているが、仏炎苞に耳形の張り出しのある点が異なる。
(2015/7/2)
仏炎苞は覆い被さるように曲がり、基部は耳状に張り出す。(2017/3/30)
鳥足状複葉が2枚だけ出る。(2017/5/19)
未熟な果実は緑色。小葉の中肋部に白斑のあるものが多い。(2015/5/6)
果実は上から順番に赤く熟す。
(2015/7/2)
果実の落ちたあと。(2015/7/2)
芽だし時にすでに暗紫色の仏炎苞が伸び始めている。(2016/3/16)
仏炎苞が大きくなってから葉が出てくる。
(2017/3/30)
受粉すると仏炎苞がしおれる。(2015/5/6)
仏炎苞が同じ向きで群がって出ることがある。(2017/3/30)
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