マムシグサ
蝮草
単子葉、
サトイモ科、
テンナンショウ属、夏緑、多年草。
用語説明
花期:春〜夏 4月〜6月
高さ:50〜80センチ
林内のやや湿った場所に生える。
春に地中の根茎から茎をのばし、2枚の複葉を形成する。
この茎は実は筒状の葉鞘が重なって花茎を抱いた偽茎である。
複葉は7〜15枚の小葉に分かれる。
雌雄異株で、晩春に2本の葉柄の間から花茎を直立させ、仏炎苞をのばす。
仏炎苞は淡緑色や淡紫色で、白い筋のあるものが多く、
蛇が鎌首を持ち上げたように先が横に長くのびる。
仏炎苞の中に肉穂花序があり、直径6〜7ミリの円柱形の付属体がある。
雄花序には下の方に虫の出入りできる穴があるが、
雌花序には穴がない。
雌花序の上から入った虫は、下から出る事は出来ず、
仏炎苞の内側は滑りやすいので、中に閉じこめられてしまう。
マムシグサは年によって性転換をする。
根茎が小さいときは葉だけを出し、ある程度大きくなると雄花をつけ、
さらに大きくなると雌花をつける。
このようにして、同じ株が年によって雄花を出したり、雌花を出したりする。
果実は赤く熟す液果で、
トウモロコシのように果軸のまわりに隙間なく並んでつく。
球根も葉も果実も強い毒をもつ。
濃紫色の仏炎苞に縞がある。(2017/5/6)
1枚の葉は鳥足状に分かれ、小葉は先のとがった楕円形である。(2015/5/25)
(2015/5/25)
液果がトウモロコシ状に並んだ果実ができる。
(2017/5/18)
茎に斑模様がある。(2017/4/15)
葉柄などにもまだら模様がある。
(2017/4/28)
干からびた果実。(2016/3/3)
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