ショウジョウソウ
猩々草
双子葉、離弁花、
トウダイグサ科、
ユーフォルビア属、1年草。
用語説明
花期:夏 7月〜8月
高さ:60〜70センチ
茎は直立し、下部が木質化して枯れ残る。
葉は長楕円状卵形で、バイオリンのように途中がくびれる。
茎の途中では互生するが、茎先では輪生状につく。
トウダイグサ科の花はどれも複雑な形をしている。
ショウジョウソウでは、茎先に、
杯状花序が10個ぐらい集散状に集まった(複合)花序がつき、秋にそのまわりの苞葉が赤くなる。
各々の杯状花序には、1つの雌しべからなる雌花が1個と、1つの雄しべからなる雄花が数個つき、蜜腺が1つ付くが、初めからそれらが揃っているのではなく、段階をふんで構成されてゆく。
花弁は見えない。
最初1つの杯状花序は楕円形の杯であるが、その先からまず雌花が顔をのぞかせ、花柱をのばしながら楕円形に成長してゆく。
ショウジョウソウは雌しべ先熟で、雌花が大きくなると、
花柱の先が6本ぐらいに裂けて受粉可能になるが、
その時まだ同じ杯からは雄しべは出ていない。
他の花からの花粉で受粉すると、雌花の子房が大きく膨らみ始め、柄がのびて杯から垂れ下がる。
その時点で、同じ杯から雄しべがのびてきて、2つの葯をつける。
杯には、黄色い唇形の蜜腺がつき、虫を呼ぶ。
蜜腺は雌しべの花柱が開いた時も雄しべが出た時も蜜を出している。
果実は玉を3個合体させたような形の刮ハで、
大きくなると赤味を帯び始め、熟すと白くなる。
有毒で、茎や葉の汁が皮膚につくとかぶれる。
ブラジル原産。
杯状花序が10個ぐらい集まり、その下の
苞の基部が赤くなって花弁のように見える。
葉は長楕円状であるが、途中にバイオリンのようなくびれがある。
(2011/7/5)
果実は玉が3個合体した形で、未熟のときは緑色。
(2009/6/23)
1つの杯状花序は、最初楕円状であり、その先から雌花がのぞき始める。
(2011/7/5)
雌花の柱頭が6裂して、受粉可能になる(画面中央から少し上)。
(2009/6/23)
受粉した雌花は子房が大きく膨らみ、柄がのびて垂れ下がる(画面中央)。同じ杯から雄花が数本出てくる。
垂れ下がった子房の左には、隣の杯から雌花がのぞいて、花柱を開いている。
上部には膨らんだ子房と雄花の両方が出た杯がいくつかある。
(2018/9/30)
どの杯にも黄色い唇のような形の蜜腺がある。雄しべには黄色い葯が2つある。
上の杯では雌花が花柱をのばしている。大きくなった子房は果実として赤味を帯び始めている。
(2016/11/21)
虫が蜜をなめに来る。
(2018/9/30)
茎は直立する。
(2014/8/16)
果実は球が3個合体した形で、赤紫色を帯びており、
中に斑紋のある楕円形の種が3個入っている。(2015/12/5)
こぼれ種で群生する。
(2012/10/8)
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