オタネニンジン

御種人参

双子葉、離弁花、 ウコギ科、 トチバニンジン属、多年草。 用語説明
花期:初夏 月〜月
高さ:40センチ
別名:コウライニンジン、チョウセンニンジン、ヤクヨウニンジン
寒冷な山の木漏れ日のあるような所で育つ。 直射日光と高温多湿、雨滴を嫌う。
はじめは3小葉による掌状複葉が出るが、 数年かかって成長すると、 直立する茎先に5小葉による掌状複葉が輪生する。 小葉は先の尖った倒卵形で、細かい鋸歯がある。
植えかえて3〜4年すると、掌状複葉の基部から花径が立ち上がり、 その先の散形花序に淡黄緑色の小さい花が多数咲く。 花被片は小さくてよく見えないが、5枚ある。
7月〜8月には、球が2つ合体したような、 楕円状の赤い液果が多数でき、 その中に丸い白い種子が2つ含まれる。
移植して5〜6年すると根茎が太くなり、 先が枝分かれしてひげ根も多数出る。 それを掘って水洗いし、天日でよく乾燥させると、 生薬として使える白い白参(ハクジン)となる。
江戸時代に幕府の御薬園で栽培に成功し、 できた種子をもとに何か所かで栽培するようになったので、 御種人参と言われるようになった。 連作障害が強く、同じ所には10年以上空けないと育たない。
原産地は中国東北部や朝鮮。



赤い液果ができる。(2016/7/28)


5小葉の複葉が輪生するようになっても、果実はすぐにはできない。(2017/5/19)


小葉には鋸歯があり、外側の3枚は大きく、内側の2枚は小さい。(2017/6/3)


小葉がさらに裂けることもある。(2017/6/3)


花は淡黄緑色で小さい。花冠は5裂する。

子房が膨らんできた花。 (2017/6/3)


果実がつくられつつある。(2017/5/19)


液果が赤く熟す。 (2016/8/5)


2つが合体したような果実が多い。 (2018/6/19)


小葉は尖った楕円形で、頂小葉は大きい。直射日光を嫌う。(2016/5/5)


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