ノダケ

野竹

双子葉、離弁花、 セリ科、 シシウド属、常緑、多年草。 用語説明
花期:秋 9月〜11月
高さ:0.8〜1.5メートル
ノダケの成育過程は複雑である。
茎はやや暗紫色をおび、直立して上部で分枝する。
葉は3出複葉で互生し、頂小葉はさらに深裂する。 全体として羽状複葉になるものもある。 小葉は先が尖り気味の長楕円形で、粗い鋸歯があり、 基部は翼状になる。 茎の上部の葉では、葉柄の基部は袋状となって茎を抱く。葉裏は白色をおびる。
枝先の複散形花序に暗紫色(まれに淡緑白色)の小さい花を多数つける。 5本の雄しべは暗紫色の5枚の花弁より長くのびる。 雄花は雄しべと花弁が落ちると、2本の花柱が出てきて、雌花となる。 散形に広がる花序の芽は、先に小さい葉をつけた葉鞘に包まれており、 花序が伸びるとその葉鞘は船のようになって基部に残る。
果実は長さ4〜6ミリの広楕円形の分果で、少しへしゃげた形である。 扁平になって翼のできるものも多い。
太い根を生薬として利用する。

茎葉の葉柄の基部は膨らんで茎を抱く。(2015/5/6)


暗紫色の花が複散形状に咲き、花序の基部に小さな葉のついた葉柄が袋状になってつく。(2015/9/29)


展開前の花序は、袋のような鞘に包まれている。 (2018/9/22)


(2018/9/22)


展開し始めた花序。 (2018/10/2)


暗紫色の複散形花序が出てきたが、小花はまだ蕾状態。 (2018/10/7)


小花から暗紫色の雄しべが長くのびる。(2016/10/15)


花弁は5枚、雄しべは5本。まだ開いていない花もある。(2016/10/15)


花弁と雄しべが落ちて花柱が出てきた花。(2016/10/15)


雌花となって花柱が二股に分かれ、子房が膨らみ始めている。(2016/10/15)


根生葉は奇数羽状複葉。(2017/4/22)


奇数羽状複葉の頂小葉はさらに深裂し、全体として羽状複葉のようになることもある。(2015/5/6)


小葉には鋸歯がある。(2016/10/6)


茎の上部では、葉の基部が袋状になって茎を抱く。(2017/8/26)


果実は楕円形で、少し扁平。(2017/11/9)


茎は直立し、上部で枝分かれする。(2015/9/29)


(2018/10/2)


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