コウホネ

河骨、川骨

双子葉、離弁花、 スイレン科、 コウホネ属、水生、多年草。 用語説明
花期:夏〜秋 6月〜9月
高さ:10〜40センチ
浅い池や流れの緩い小川に生える。 根茎は少し横に這い、多数の葉を出す。 根茎は白くて葉痕がゴツゴツと並び、骨のように見える。
葉には薄くて半透明な水中葉と、厚みのある水上葉があり、 冬期は水中に没している水中葉だけが残る。 いずれもスイレンの葉を細長くした ような長卵形で、長い葉柄がある。 水上葉は長さ20〜30センチで、濃緑色でつやがあり、 水深の深い所では水面に浮き、 浅い所では水面より上に出る抽水葉となる。
夏に長い花茎の先に直径約5センチの黄色い花を上向きに1つ開く。 5枚の厚い萼が黄金色に輝き、その内側に小さな花弁が 車輪状に多数並び、中心部には雌しべとそれを取り囲む 雄しべが丸い台のように盛り上がっている。
直径約3センチの徳利形で緑色の液果ができ、 熟すと縦にさけて水面に種子を出す。
北海道(根室など)に生えるエゾコウホネは、 葉が水面に浮かぶだけで、水上に突き出さない。



金色の花弁状の萼が5枚ある。 (2015/7/2)


開花直後の花。外側の黄色いのは萼片。内側ではまだ雄しべがコイル状になっていない。(2017/5/31)


5枚の萼の内側に小さな花弁が車輪状に並び、
中心部の雌しべを囲む雄しべがコイル状に盛り上がる。(2015/5/6)


雌しべは中央部に10個ぐらいある。 (2015/5/6)


蕾は丸い。葉は左右から丸まって水中から出てくる。(2016/5/5)


果実のできはじめ。 (2015/6/15)


萼の中の液果は、緑色の徳利のような形。(2017/6/24)


緑色の液果が大きくなりつつある。(2015/6/15)


大きくなった果実。 (2018/6/24)


水上に出る葉は全縁の長卵形で光沢があり、 葉柄のつくところが深く切れ込む。


ヒメコウホネ。葉は直径5〜20センチと、小柄である。日本固有種。(2023/6/4)


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