イチビ


双子葉、離弁花、 アオイ科、 イチビ属、1年草。 用語説明
花期:夏〜秋 6月〜9月
高さ:1〜1.5メートル
別名:キリアサ(桐麻)
茎は直立してあまり分枝せず、全体に白い軟毛があり、異臭がある。
葉は長さ7〜10センチの心円形で先がとがり、細かい鋸歯があり、 葉柄が長く、互生する。
上部の葉腋から花柄が出て、直径約2センチの黄色い5弁花が上向きに数個咲く。 雄しべの下部が合着して丸い袋状となって花弁とくっつき、 その中に子房がある。
果実は10〜15個の分果がお椀状に集まった形で、 各分果にはとがった突起がある。 黄白色〜黒色に熟すと縦に裂けて、 茶色い腎臓形で毛の密生した種子が落ちる。 種子は長さ約3ミリで、1つの分果に3〜5個入っている。
以前は繊維をとるためによく栽培された。
種皮は厚くて、種は20年近く発芽能力を持ち、 除草がむずかしい。 ダイズやワタなど、他の植物の生育を阻害する物質を出すので、 要注意外来生物に指定されている。
インド原産。



心円形の葉の基部は深く切れ込み、葉先はとがる。(2015/7/2)


蕾には稜がある。茎や葉などに細毛がある。 (2018/10/16)


花は5弁で黄色い。(2015/7/2)


果実には尖った突起のついた分果がお椀状に並ぶ。(2015/7/2)


(2015/7/2)


果実は熟すと黒褐色になる。 (2018/10/16)


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