ユリノキ
百合の木
双子葉、離弁花、
モクレン科、
ユリノキ属、落葉、広葉樹、高木。
用語説明
花期:春〜夏 5月〜6月
高さ:20メートル以上
別名:ハンテンボク、チューリップツリー
樹皮は灰褐色で、幹には深い裂け目が編み目のようにできる。
葉は互生し、長さ10〜15センチの掌状で、薄くてかたく、
縁は浅く2〜4裂し、葉の先端は凹形となる。
葉柄は長さ3〜10センチある。
初夏に枝先にチューリップに似た形の淡い黄緑色の花を1個ずつつける。
花被片は9枚あり、3枚は萼状、6枚は花弁状である。
果実は翼を持った種が多数集まったもので、細長い松笠のような形となる。
近縁のものとして、
花にオレンジ色の斑紋のないシナユリノキがあり、
地理的に隔離されてできたと見なされている。
枝先に杯状の黄緑色で基部にオレンジ色の斑紋のある花を単生させる。
杯状となる花被片9枚と、水平ないし垂れ下がるように開く萼片3枚がある。
4浅裂または6浅裂する大きくて葉柄の長い葉を互生させる。
葉柄の基部には、葉を包んでいた苞葉が残っている。
葉に大きな切れ込みがあり、職人の着る半纏(はんてん)のように見える(のでハンテンボク)。
(2016/11/3)
葉裏は灰緑色。冬芽は長楕円形で、芽鱗で包まれており、
葉が展開するにつれて芽鱗が開く。
(2016/11/3)
芽鱗が開いて、新しい葉が旗をあげるようにして展開し始めている。
(2010/4/8)
重なっている苞葉が開きながら、新しい葉が次々と開いてゆく。
(2010/4/8)
芽の中から次の芽が出る形で、開いた芽鱗が何段にもなってしばらく残る。
(2017/5/19)
果実は槍の穂のように細長くて、先がとがる。(2015/10/12)
果実は、よく見ると、翼果が松笠状に集まった集合果である。(2015/10/12)
(2018/1/7)
内側の翼果から落下し、集合果の外側の翼果は翌春まで残ることが多い。
(2010/4/8)
翼果の基部に黒褐色で楕円形の種子が1〜2個ある。(2016/11/3)
背は20メートルぐらいに高くなる。
堂々たる大木となる。(2015/10/12)
黄葉する。
落葉高木である。
(2018/1/12)
樹皮は灰褐色で、縦の網目模様ができる。
松かさ状に集まった翼果のうち、外側のものがコップ状になって残っている。
シナユリノキ。花にオレンジ色の斑紋がない。(2017/5/2)
シナユリノキ。
シナユリノキ
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