タラヨウ

多羅葉

双子葉、離弁花、 モチノキ科、 モチノキ属、常緑、広葉樹、高木。 用語説明
花期:春〜夏 5月〜6月
高さ:10〜20メートル
別名:モンツキシバ
樹皮は灰褐色で滑らかであり、若枝は緑色で鈍い稜がある。
葉は互生し、長さ10〜17センチの先のとがった楕円形で、 革質で光沢があり、鋸歯がある。 表面は濃緑色で側脈が見え、裏面は黄緑色で側脈は不明瞭である。 葉を傷つけると黒く変色するので、文字を書くことができ、 それは保存できる。
雌雄異株で、 前年枝の葉腋の短枝に黄緑色の小さい花を頭状に多数つける。 花弁と萼片は 4(〜5)個あり、雌花の雌しべは球形である。
直径約8ミリの球形の核果をつけ、11月に赤く熟し、中に核を4つ含む。
樹皮から鳥もちを作る。
古代インドではオウギヤシの葉に竹筆で文字を書くことが行われ、 その葉をパトラと呼び、中国語で貝多羅と記し、 それが日本でバイタラと読まれた。 このようなことがあって、 文字の書ける葉のある木ということで、 タラヨウと名付けられたそうである。



未熟な果実。 (2018/6/19)


熟しつつある果実。 (2018/10/16)


赤く丸い果実が多数集まってつく。




葉は肉厚の革質で大きい。




鋸歯があって互生する。(2015/5/10)


葉裏は黄緑色で、とがったもので字を書くとやがて黒く浮き上がり、 乾燥すると保存に耐える。


小さい花が葉腋にかたまって咲く


雄しべが突き出る。


花は黄緑色で4〜5弁。 (2017/5/2)





幹は灰褐色で、割れ目などはない


脇芽。若枝は赤い。 (2015/5/6)


大木となる。 (2018/1/10)


樹形は左右対称となることが多い。 (2018/1/10)


常緑高木である。


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