ニワトコ


双子葉、合弁花、 スイカズラ科、 ニワトコ属、落葉、小高木。 用語説明
花期:春 3月〜5月
高さ:6メートルぐらい
別名:セッコツボク(接骨木)
枝は株から分かれ、円弧を描くようにのびる。 樹皮は灰褐色でコルク層があり、深くひび割れる。
葉は奇数羽状複葉で対生し、 小葉は長さ3〜10センチの先のとがった長楕円形で、 細かい鋸歯がある。
春に新枝の先の円錐花序に、 黄白色または淡紫色の直径3〜5ミリの花を多数つける。 小さい花冠は5深裂してそりかえり、花柱が暗赤色である。 花序の蕾は赤紫色でハスの蕾の形をしている。
直径3〜5ミリの球形の核果をつけ、夏に赤く熟すが食べられない。
セイヨウニワトコは、 果実が完熟すると黒くなる点などが日本のニワトコと異なる。 完熟したセイヨウニワトコの果実は、 ジュレなどにして食べることができるが、 加熱調理していないものは食あたりする。
アメリカニワトコは、花弁が明瞭であること、 果実が黒熟することなどが日本のニワトコと異なる。
枝や幹を煎じて水飴状にしたものは骨折の湿布によいという民間伝承がある。





5枚の花弁が反り返っているが、周囲と同色で小さいので、よく見えない。(2009/4/8)


(2017/4/13)


葉腋ごとに出る短い枝の先に花序が出ている。(2016/4/15)


新枝の先の他に葉腋からも花序が出る。(2009/4/10)


花序は円錐形。(2009/4/10)


花柱が赤くなる。(2009/4/8)


蕾は大きい。花序の下には羽状複葉の芽が用意されている。(2017/3/10)


赤い蕾を見かけることもある。花序の下の葉芽は大きくなっている。(2017/3/10)


実は夏に赤く熟す。(2009/6/9)


Photo by H. O. (2012/7/13)


葉は奇数羽状で小葉に鋸歯がある。


奇数羽状複葉が対生する。


下部からよく分枝する。


枝は勢いよくのびて、湾曲する。 (2016/4/15)


湾曲した枝からまた枝が立ち上がる。(2017/5/19)


樹形は横広がりになる。(2009/4/13)


樹皮は黒灰色で、コルク質があってひび割れる。


翌春に向けて葉腋に冬芽が用意されている(12月上旬)。




花芽と葉芽の合わさった混芽は丸くて大きい。


セイヨウニワトコ。(2016/5/5)


アメリカニワトコ。咲き始めの花の花柱はまだ赤くない。(2023/6/4)


アメリカニワトコ。果実のできはじめ。(2017/6/6)


アメリカニワトコ。果実が大きくなってきた。 (2018/6/19)


アメリカニワトコ。熟し始めた果実は黒くなってゆく。(2016/7/28)


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