ナツヅタ

夏蔦

双子葉、離弁花、 ブドウ科、 ツタ属、つる性、落葉、木本。 用語説明
花期:夏 6月〜7月
若枝では、吸盤のついた巻きひげを葉に対生して出し、 他の木や壁にくっついてゆく。 長くのびる若枝を長枝というが、 長枝は吸盤でくっついた点より先の方をさらにのばすとともに、 分枝もする。
吸盤などで固定した部分からは短枝を出し、 そこにさらに葉や花序をつける。 短枝は毎年のように新しい葉をつけ、短枝自体は団子重ねとなってゆき、 少しずつ伸びる。
茎は太くなると、気根を出して壁などにしっかりへばりつく。 このようにして、壁面全体を覆ってゆく。
葉は互生し、花のつく枝では先が大きく3裂し、 花のつかない枝ではハート形や先が1〜2裂するものなどが混じる。 葉には少し光沢があり、低い鋸歯がある。
葉は秋に紅葉して落葉する。
短枝の先から出る集散花序に黄緑色の小さい5弁花をつける。
球形の液果が房状につき、黒く熟して表面に粉をふく。
壁面緑化に使われるが、 枝が古くなると部分的にはがれてぶらさがることが多くなる。

紅葉。


青葉。


壁面を四季折々の美しさで飾る。 (2002/5/12)


(2002/11/17)


長枝を長く伸ばして、吸盤ではりつく。長枝は分枝して壁などを覆ってゆく。


吸盤などで付着した茎からは短枝を出す。
短枝自体は年々わずかしか伸びないが、毎年のように葉や花をつけ、 団子重ねとなってゆく。 (2021/5/16)


短枝から出る葉の葉柄は、15センチぐらいまで長く伸びる。 (2021/5/16)


茎は太くなると、気根を出して壁などにしっかりへばりつく。 (2021/5/16)


(2021/5/16)


花は淡緑色。


液果が黒紫色に熟す。 (2019/11/2)


(2019/11/2)


葉身は先が3裂することが多い。葉には光沢が少しある。 (2015/4/30)


葉は互生し、つるは葉に対生し、吸盤を持つ。ハート形の葉もある。


吸盤は茎が古くなっても残る。


葉は秋に紅葉する。


壁ばかりでなく、木にも取り付く。 (2010/11/28)




黄葉も美しい。


落葉後の長枝。吸盤で貼りついている。


落葉後の短枝。(2021/10/3)


双子葉植物へ戻る
単子葉植物も見る
裸子植物も見る
総目次へ戻る