カヤ
榧
裸子植物、
イチイ科、
カヤ属、常緑、針葉樹、高木。
用語説明
花期:春 4〜5月
高さ:約25メートル
幹は直立し、樹形は幅の広い円錐形になり、枝は対生し、側枝は三叉状に伸びる。
若枝の樹皮は青白色〜緑色でなめらかであり、
幹や太枝の樹皮は灰白色〜灰褐色で、縦にひび割れる。
葉は扁平な長さ約2センチの線形で、湾曲し、先が鋭くとがり、
水平に2列に並ぶ。
葉柄は短くて、枝につながるところに葉枕と呼ばれるふくらみがある。
葉は光沢があり、やや固くて先が尖るので、葉先に触ると痛い。
雌雄異株であり、花は楕円体で、雄花は黄色で前年の葉腋につき、雌花は緑色で新枝基部の葉腋につく。
果実は楕円体の核果状で、種子が緑色の仮種皮に包まれており、
翌年の9月に熟して紫褐色となり、仮種皮が裂けて落下する。
種子は炒ると食べられる。絞ると油がとれる。
成長は遅いが寿命が長く、耐陰性があり、大木となる。
材は淡黄色で光沢があり、緻密で、碁盤や将棋盤、細工物に使われる。
識別点:
カヤ、
イヌガヤ、
モミ
カヤ :葉がかたく先を触ると痛い。葉先は割れない。高さ25メートル。
イヌガヤ:葉が柔らかく先を触っても痛くない。高さ10メートル。
モミ :葉先が割れている。
小枝が三つ叉状に分かれる。(2016/11/26)
新葉の芽吹き。(2015/6/1)
裏面には白い気孔帯が2本ある。
葉柄は短くて、枝につながるところに葉枕と呼ばれるふくらみがある。
葉先は尖っていて、触ると痛い。(2022/11/12)
若い果実?
雄花
(2017/5/2)
楕円形の果実ができる。
果実は新枝の基部近くにつく。(2017/7/29)
右上に翌春用の花芽が用意されている。(2017/7/29)
熟すと仮種皮が3裂する。
仮種皮がついたまま落ちて、淡褐色の種子が現れる。(2017/9/30)
枝が輪生状に出る。(2016/11/26)
大木になる。
樹皮は灰白色。
樹皮は薄く細くはがれる。
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