ウバユリ

姥百合

単子葉、 ユリ科、 ユリ属、球根植物、多年草。 用語説明
花期:夏 7月〜8月
高さ:60〜100センチ
山地の湿った林床などに生える。
初めは根生葉だけであるが、 地下に葉柄の基部が膨らんだ鱗茎ができ、年を経ると、 直立する茎が出る。茎は中空で、基部から根が出る。
葉は長さ15〜25センチの卵状楕円形で、 基部は心形にくぼみ、長い柄があって、 茎の下部や中部につく。茎葉は互生する。 (ユリ属の大部分の植物の葉脈は平行脈であるが、 ウバユリでは網状脈なので、 ウバユリ属とする意見が有力である。)
茎の上部に、長さ12〜17センチの漏斗状で緑白色の花が数個横向きに咲く。
長さ4〜5センチの楕円形の刮ハが数個つき、 熟すと褐色になって縦に3裂し、 扁平で広い翼のある種子が多数現れる。 花が咲くと、その株は鱗茎ごと枯れてしまう。
花が咲く頃には葉がなくなるので、 「歯のない姥のようなユリ」として、 ウバユリと呼ばれるとのことである。

果実には扁平で翼のある種子が多数入っている。 (2017/10/26)


葉は大きな卵状楕円形で、基部が心形にくぼむ。 (2017/6/6)


葉は茎の中央部に数枚互生状につく。葉脈は網目状。 (2018/6/19)


葉柄が長い。 (2018/6/19)


若い株。 (2018/6/19)


未熟な果実は、緑色の楕円形で、両端が少し尖る。 (2018/10/2)


果期には葉が枯れる。(2022/10/20)


果実は楕円形の刮ハで、縦に3裂する。 (2017/11/9)


種の散った刮ハ。 (2017/11/9)


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