スズメノヤリ

雀の槍

単子葉、 イグサ科、 スズメノヤリ属、多年草。 用語説明
花期:春 4月〜5月
高さ:10〜30センチ
冬は赤みを帯びた葉を拡げたロゼットとなっている。
根生葉は長さ7〜15センチの線形〜広線形で、つやがあり、 ふちにクモの糸のような白くて長い毛がまばらに生える。 葉の断面は浅いU字形をしている。 茎葉は線形で2〜3枚しかない。
春に細長い花茎を直立させ、 その先に赤褐色の小さい6弁花が多数集まったくす玉のような花序をつける。 (これが毛槍に似ているとしてスズメノヤリと命名された。) 花は雌性先熟で、 雌しべが成熟したあとに雄しべの淡黄色の葯がのびる。
花茎の途中には1枚の苞葉がつく。
果実は褐色の朔果で、種子には白い種枕(しゅちん、エライオソーム) があり、アリを引き寄せる。

(2009/3/15)


(2014/4/12)


花序はくす玉状。右は雄性期に雄花が開くところ。(2013/4/13)


雌性期から雄性期へ移行しはじめた花序。雌しべの多くはすでにしなびている。 (2009/3/15)


葉の縁に白い毛がある。


茎葉は数枚しかない。 (2014/4/12)


茎葉は線形〜披針形で、縁に白くて長い毛がある。 (2017/4/2)


果実は黒褐色に熟す。 (2016/2/13)




黄色い果実が赤褐色の花被片に覆われている。(2015/4/15)


根生葉は線形で長い。


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