シラン

紫蘭

単子葉、 ラン科、 シラン属、常緑、多年草。 用語説明
花期:春 4月〜5月
高さ:30〜50センチ
地中に茎の付け根が肥大したやや扁平な偽球茎(バルブ) が年を経るごとにつらなってゆく。
一番新しい偽球茎から、 3〜5枚の狭長楕円形で先のとがった葉が互生して出る。 葉は薄いがかたく、沢山の縦すじがある。
葉の間から直立して出る花茎の先の総状花序に、 赤紫色の左右相称の花を数輪互生させる。 花被片は6枚あり、唇弁は先が3浅裂し、縦筋がある。 白やピンクの花のものもある。
果実は紡錘形の刮ハで、太い縦筋がある。 種子は糸くずのように細く、風で飛ぶ。



開花前。各株から花茎が直立している。


花茎の先には尖った蕾のようなものがついている。
これは総状花序の蕾であって、幾つもの花に展開されてゆく。

花序の蕾から一番下の花が展開された。(2016/4/15)


2番目、3番目の花が開花し始め。 (2016/4/15)


幾つもの花に展開された総状花序。 (2011/5/18)


花の構造を見ると、上からかぶさる背萼片、 左右に広がる側花弁、斜め下に垂れる側萼片、
前に突き出て襞のある唇弁、 その基部のすぐ上にかぶさるようについたずい柱
(雄しべ、雌しべ等を含む)がある。 (2015/5/14)


唇弁は先が浅裂し、隆起した縦筋がある。


花柄は花序軸に互生状についている。


葉は互生し、縦筋がある。


葉の鞘が何枚も重なって茎を補強する。


刮ハは細長くて稜がある。(2015/9/13)


淡褐色の種子が多数入っている。(2016/10/7)


種子は糸くず状。(2016/10/7)


花の白いシロバナシラン。(2015/5/14)


シロバナシラン。(2017/5/2)


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