サイハイラン

采配蘭

単子葉、 ラン科、 サイハイラン属、常緑、多年草。 用語説明
花期:春〜夏 5月〜6月
高さ:葉15〜35センチ、花茎30〜50センチ
山地の林床に生える。 地中に卵形の偽球茎(バルブ、茎の節にある貯蔵器官)があり、 そこから、 長さ15〜35センチの長楕円形で先のとがった葉が出る。
葉は革質で、基部は鞘状になって茎を抱く。 1つの偽球茎からは葉が1枚(ときには2枚)出て、 年数を経ると、いくつかの偽球茎が並ぶ。
直立する花茎の上部に、 細長い花を斜め下向きに10〜20個総状に咲かせる。 花には、長い3枚の花弁状萼片に挟まれて、 長さ約3センチで淡緑褐色〜淡紅褐色の3つに裂けた唇弁があり、 側裂片は細くて紅紫色である。 ずい注は棒状で長い。 (花序を采配に見立ててサイハイランと呼ばれる。)
果実は6稜のある紡錘形の刮ハで、 熟して割れると糸埃のような種子が散らばる。
株は菌類と共生しているようで、 移植するとしばらくして枯れる。

(2017/11/9)


葉は尖った長楕円形で革質。 (2018/10/2)


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