イボクサ

疣草

単子葉、 ツユクサ科、 イボクサ属、湿生、1年草。 用語説明
花期:夏 6月〜9月
高さ:20〜30センチ
湿地に生える。
茎も葉も軟弱で、緑色であるが、茎は赤みを帯びることがある。 茎は地を這って分枝し、節から根を出して広がり、 その後立ち上がる。 草取りなどで容易にちぎれ、数をふやす。
葉は狭披針形で互生し、茎先から巻かれた形で出て、 長さ2〜6センチにのびる。 葉が次々と出るので、葉の基部は鞘状となって茎を抱く形となる。 葉は沈水することもあり、そのような葉は細長くなる。
葉腋に淡紅色の花が単生し、1日でしぼむ。 花弁が3枚、萼が3枚あり、鈍頭である。 花弁は基部は白色に近く、先の方が色が濃くなる。 雄しべには、長くて葯が青紫色の完全雄しべと、 短くて葯が淡紫色の仮雄しべがある。
長さ8〜10ミリの楕円形の刮ハがつき、果柄が曲がって垂れ下がる。 先に花柱が残っている。 熟すと3裂して、皺のような凹凸のある3角状〜4角状の種子が現れる。
葉の汁をイボにつけるとイボがとれるという言われで、 イボクサと名付けられた。

(2016/9/17)


葉は狭披針形で、花弁3枚、萼片3枚の花が咲く。(2016/9/17)


葉は互生し、基部は鞘となって茎を包んでいる。(2018/9/29)


葯が青紫のは完全雄しべ、淡紫色のは不完全雄しべ。 (2018/9/30)


完全雄しべの花糸は長く、不完全雄しべの花糸は短い。(2018/9/29)


蕾は楕円形(右上)。(2016/9/17)


果実のできはじめ?(花の右下) (2018/9/30)


地を這う茎から花のつく茎が分枝して立ち上がる。(2018/9/29)


立ち上がったあとも分枝する。 (2018/9/30)


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