ビロウ

枇榔

単子葉、 ヤシ科、 ビロウ属、常緑、高木。 用語説明
花期:春 3月〜5月
高さ:約15メートル
台湾、沖縄などの東アジアの亜熱帯地方、 九州や四国の南部などに自生する。 海岸近くに生えることが多い。
幹は直立して、分枝しない。
葉は直径1〜2メートルの円形で葉先が細裂し、その端が垂れ下がる。 葉柄は長い3角柱状で、左右の縁に棘がある。
幹の上部の葉腋から長さ1メートルぐらいの円錐花序を出し、 黄緑色の花を多数咲かせる。 萼片は3個、花弁は3枚、雄しべは6本ある。
果実は長さ約1.8センチの緑色の核果で、緑黒色に熟す。
街路樹にするほか、笠や団扇などに利用される。 また、中世からの儀式に使われ、 公卿の乗る檳榔毛の車の屋根材にも使われた。 沖縄では神木とされている。

(20019/11/29)


長い葉柄の左右の端に鋭い棘がある。 (20019/11/29)


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