メヒルギ
雌蛭木
双子葉、離弁花、ヒルギ科、
メヒルギ属、常緑、小高木。
用語説明
花期:春〜夏
高さ:4〜7メートル
別名:リュウキュウコウガイ
熱帯〜亜熱帯の潮間帯に生えるマングローブ樹種の一種である。
日本では、沖縄、南西諸島や、九州南部などに自生する。
幹は赤褐色で直立し、呼吸根の役割もする板根を持ち、
砂泥地でも流されないようにする支柱根も出す。
葉は長さ約5センチの楕円形で、全縁の革質で鈍頭であり、対生する。
葉には余分な塩分を蓄える機能があり、
落葉で溜まった塩分を捨てる。
初夏に葉腋から出る集散花序に、細長くて白い萼片5枚と、
先が糸状に裂けた白い花弁5枚を持つ直径2センチぐらいの花をつける。
果実は萼に包まれた「胎生芽」と呼ばれる楕円形である。
種子は果実の中で発芽し、
緑色で滑らかな棒状の幼根を長さ20センチぐらいに伸ばすので、
「胎生種子」と呼ばれる。
それが親木からぶら下がっているのを簪(かんざし)に見立てて、
リュウキュウコウガイとも呼ばれる。
落ちた果実は先端から根が出て、
親木の近くの泥地に根付いたり、
海流で流された先に根付いたりする。
最初のうちは低木として株立ちし、
群落が大きくなると樹高の高い個体が現れて、
高木のマングローブ林を構成する。
(2019/11/29)
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