イブキ
伊吹、伊吹柏槇
裸子植物、
ヒノキ科、
ビャクシン属、常緑、針葉樹、高木。
用語説明
別名:ビャクシン(柏槇)、イブキビャクシン(伊吹柏槇)、
シンパク(真柏)、コニファー
花期:春 4月
高さ:約15メートル
海岸の岩場などに生え、よく分枝し、
樹形は火炎のような形にねじれ気味となる。
古木は幹もねじれたものが多い。
樹皮は灰褐色〜赤褐色で、縦に裂けて薄くはがれる。
鱗片葉と針葉の両方が生えることがある(ビャクシン属の特徴)。
いずれも十字対生する。
老木では大部分が鱗片葉となる。
鱗片葉は長さ約1.5ミリで、小枝を覆う。
針葉は長さ5〜10ミリで、白い気孔帯が2本ある。
大部分が雌雄異株であるが、同株の株もある。
花は鱗片葉のついた小枝の先につくことが多い。
雄花は淡褐色で長さ3〜4ミリの楕円形である。
雌花は6枚の鱗片で覆われた小さな拳状で、
黄色から紫緑色へと変色する。
直径6〜7ミリの肉質の球果が翌年10月ごろ熟し、
紫緑色に変色し、白い蝋で覆われる。
中に2〜4個の淡褐色の種子が入っている。
木材としては、固くて粘りがあり、光沢と芳香があって、
床柱や彫刻材として使われることが多い。
カイヅカイブキ
はイブキの園芸種と考えられ、よく似ている。
大雑把には、野生種がイブキで園芸種がカイズカイブキとしても、
誤りは少ないそうである。
鱗片葉と針葉が同じ枝にまじることがある。(2015/5/10)
雄花も雌花も小さくて枝先につく。(2015/5/10)
鱗片葉は小枝を瓦重ね状に覆う。
(2009/1/15)
雄花は淡褐色で楕円形。(2016/4/11)
幹は淡褐色で、くねったり捻れたりすることが多い。(2022/10/27)
見事に仕立てられた盆栽(東京-昭和記念公園にて)(2016/4/11)
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