パイナップル
単子葉、
パイナップル科、
アナナス属、多肉植物、常緑、多年草。
用語説明
花期: 熱帯植物なので、花期はあまり限定されない。
高さ:0.6〜1メートル
地下茎があり、開花、結実を何度か繰り返すことができる。
長さ60センチ以上の葉が地下茎から何枚も根生する。
葉は剣状で、厚くて固い。
葉の縁に棘のある品種とない品種がある。
12〜18ヶ月かかって成長すると、
太い花径が直立し、先に円筒状の花序ができ、
肉質の3弁の花が多数螺旋状につく。
萼片が3枚、雄しべが6本、雌しべが1本で、
花は白くて、先端が淡紫色となる。
花序の先端には、短い葉が何枚も出て、冠芽となる。
花は受粉してもしなくても、
花序の軸のまわりに子房と花托が肥大してゆき、
開花後約6ヶ月で、長さ15〜20センチの楕円体となり、
芳香のあるパイナップルと呼ばれる果実(多花果)となる。
次の苗を得る方法として、
・根茎から出る芽を利用する(何度も使うと小さくなる)、
・冠芽を利用する(結実までの期間が長い)、
・葉の基部にできる腋芽の発達した吸芽を利用する
があるが、吸芽を利用することが最も多い。
(市販のパイナップルのへた(冠芽)を利用して、
家庭で育てることもできる。)
1つのパイナップル畑では、
同じ株から作られたクローンばかりあることが多いので、
自家不和合で受精が障害され、種子はほとんどできない。
希に他品種のものと受精することがあり、皮と果肉の境目に、
褐色のゴマ粒のような種子のできることがある。
この種からも芽が出るが、
果実ができるようになるまでに年月がかかる。
水は、根からよりも、葉の根元に集まる水を利用するので、
排水と日照の良い場所で栽培される。
パイナップルは、ビタミン、ミネラル、各種酵素、植物繊維等を含む栄養豊富な食物であるが、
収穫するとそれ以上熟さないので、収穫後は早く食べる方がよい。
缶詰にしたものは、加熱によって酵素が分解されるので、
栄養価は劣る。
熱帯アメリカ原産。
下部の何枚かの葉の中心から花径が立上り、その先に花序ができる。
花序には突起のついた多数の膨らみがあり、その各々が小花となる。
(2017/3/30)
花径の先の花序が楕円状の果実となり、
その上に先の尖った葉が多数出て冠芽となる。
花序を構成していた小花の各々が小さな果実となり、
それらが集まって大きな楕円状の集合果ができる。
(2013/1/24)
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