バショウ
芭蕉
単子葉、
バショウ科、
バショウ属、夏緑、多年草。
用語説明
花期:夏 8月
高さ:約5メートル
塊状の根茎があり、
幹のように見えるのは巻いた葉が重なり合った偽茎である。
春に偽茎の頂部から長さ2メートルぐらいの若葉が巻いて出てくる。
葉は、幅50センチぐらいののぼり旗のように、
斜上して広がる。
葉脈は葉軸から縁の方へ、互いに並列して走る。
夏に頂部から花茎を垂れ下げ、その基部に雌花、
先に雄花をつける。
雌性優先で、雌花が咲いて果実がついたあと雄花が咲く。
はじめに黄白色の大きな苞が重なり合った砲弾型の花序が垂れ下がり、
それが外側から開いていってまず筒状の雌花をリング状につけ、
それが数段進んだあとで雄花がリング状に数段咲く。
雌花には基部に果実のもとになるものがついている。
花茎には苞(と花)が順次落ちていった痕がリング状に残る。
バナナのような実がつくこともあるが、食用に適さない。
葉や偽茎は冬には枯れるが、根茎がいくつも残っていて、
翌年また芽吹く。
繊維をとって芭蕉布をつくる。
芭蕉布は薄くて軽く、南国向きの布として珍重される。
中国南部原産。
(2009/9/10)
大きな砲弾形の蕾があり、その苞の陰に花が輪生し、
苞がめくれてゆくにつれて果実が多段の輪生状につく。
雄花。(花序の上部には果実があるが、開花中の雄花には基部に果実のもとになるものが付いていない。)
バナナのような果実がなる(食用に適さない)。
(2009/4/8)
大きな葉が巻かれた形で出てくる。(2015/10/28)
幹のように見えるのは、巻かれた葉が重なり合った偽茎。
(2009/9/10)
葉は左右交互に出る。
(2008/12/16)
若い株。
(2018/5/24)
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